65歳とは到底信じられない中野ちさとさん。その美しさの秘密を探ってきました！

トータルビューティークリエイターとして多方面で活躍する中野さん。お話をお聞きして、すべてにおいて100％全力で向き合っていらっしゃるな、と感じました。そんな中野さんに、バブル期のことや美の秘訣などについてお聞きしました。

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■いろんな活動をされていますが、中野さんの肩書き、は何になるんでしょうか？

好きに呼んでいただいて構わないんですけど、あえて言うなら「トータルビューティークリエイター」ですかね。外見はもちろんですが、体の内側から美しく、健康かつ若々しく！をテーマに、女性たちが今以上に美しく変わるための指導をしています。

■現在の活動を具体的に教えてください。

メインは福岡市内のレンタルブティックの経営者ですね。経営のかたわら、ミス・ミセスコンテストに出場する方たちの指導をさせていただいています。
過去には２年連続で、指導した方が世界的なコンテストで日本一になったこともあります。
また「中野ちさと美容道場」というのをやっていて、こちらは、一般の方々に“美しくいること”の定義や秘訣（メイク・ファッション・ダイエット・若魅せ）などをトータルで教えています。

顔だけがキレイということではなく、体の内側から美しくなることを提案しています。
今まで東京、大阪、名古屋、福岡、北海道、沖縄、さらには海外など各地で講演会やセミナーを開催してきました。
不定期開催ですが、1Dayや３ヵ月コース、オンラインなどさまざまな形で今後も行う予定です。

食のレクチャーも行っています。
最近では牧草牛（グラスフェッドビーフ／放牧によるストレス軽減やホルモン剤不使用によって、有害物質のリスクが少ないとされ、ベータカロテンやビタミンE、オメガ3脂肪酸などを含み栄養価が高い上に、脂肪が少なく赤身が多い）をたらふく食べよう！というイベントを行いました。
他にも、インスタグラマーやティックトッカーなど、いろんなことに挑戦しています。

■バブル期はどのように過ごされましたか？

バブル期真っ只中の1985年に福岡市内に『レンタルブティック21ST』を開業しました。
レンタルブティックって今でこそたくさんありますけど、当時はレンタル衣装と言えば、新郎新婦用しかなかった時代なんです。
結婚式に出席する側が衣装を借りる、という概念がまだなく、多分、全国的にも初めての形態だったと思いますよ。そのため日本全国からテレビや雑誌の取材がきて忙しかったですねぇ。

バブル期はショップオーナーと同時にモデルもやっていたので、福岡から東京にしょっちゅう遊びに行って、六本木のディスコにも通ってました。
シャンパンタワーとか、タクシーを拾うのに1万円振っている人とか、いましたね～。
思い立ったら北海道にラーメンを食べに行ったり、香港まで飲茶を食べに行ったり…そんな楽しいことだらけ…。今ではもう考えられないですよね。
バブルの恩恵で「質のいいもの」や「本物」にたくさん触れることができました。遊びながら自然に身につけた本質を見極める目や感覚が、今の仕事にも活かせていると思います。

■現在65歳ですが、誰もが知りたいと思っている中野さんの美の秘訣について教えてください。

小さい頃から正座ではなく椅子生活をする、アートが身近にあった、など、両親の美に対する意識が高かったことも今の私に大きな影響を与えてくれていると思います。

【食生活について】

実は私、がんサバイバー（※がんと診断されて治療中、あるいは治療後の人のこと）なんです。
10年前に、子宮と卵巣を全摘。抗がん剤治療で体中の毛が抜け落ちました。
そういうこともあって、今は体にいいもの、心が喜ぶもの、を食べています。
基本的に“低糖質高タンパク”のものを食べています。良い脂質はたっぷり摂る。加熱料理にはココナッツオイルを積極的に使っています。

【お肌など美容について】

基本的には、ケミカルな物や人工的なものは苦手です。洗顔後ココナッツオイルと蜂蜜を混ぜたものを、顔～全身に塗っているだけです。
ただ最近は化粧品会社のアンバサダーを務めていることもあり、先端美容も積極的にとり入れるようになりました。今は、細胞レベルから自力で若返ることも可能な時代になったんですよ！詳しくは私のインスタグラムなどをチェックしてくださいね。

【スタイル維持について】

ストレッチと自重筋トレをしています。基本、がんばりすぎないって決めてます。無理は禁物！
自分の腕や足の重さを利用して、軽い筋トレを2～3日に1回20分程度。あとは週1回ほどパーソナルトレーナーの先生に1時間みっちり鍛えてもらっています。自分に合う先生に出会えたことは、とてもラッキーだと思っています。

■実際に中野さんがされていること、また誰でもできることでおすすめがありましたらぜひ教えてください。

がんの手術後リンパ浮腫になって、下半身が病的にむくみます。今でも月に1、2回は病院に通っています。
リンパ浮腫は一生付き合っていかなきゃいけない病気で、夏でも分厚いタイツを履く圧迫療法による治療が必要なんです。
でも、何とかして普通のストッキングが履きたい！私は諦めたくないって、病院の先生や看護師さんに相談したんです。
じゃあどうすればいいのかってところから始まって、医療の知識をとり入れながら独自の「美脚メソッド」を編み出しました。
自分でできるリンパマッサージと簡単なエクササイズで、誰でも美脚になれるんです。
椅子の座り方や立ち方など、姿勢やポージングひとつでガラッと印象が変わります。
まずは背筋を伸ばすことから始められてみてはいかがでしょうか。

■人生100年時代と言われていますが、これからの生き方や今後の活動などはどのように考えていますか？

50歳を過ぎてがんになりましたが、不思議と落ち込まなかったんですよ。自分でも何でだろう、と思うんですが。50歳も過ぎてりゃそんなこともあるさ、と思えたんですよね。
これからは、「みんなが、こんなのあったら良いな！欲しいな！』と思うものをいっぱい商品化していきたいです。もうすでにいくつかステキなものを考えています、インスタなどで告知していきますので、みなさまどうぞお楽しみに～！

取材・文／YOOOOOOOKO（よーこ）