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55歳でプロカメラマンデビュー。62歳からダイエットに挑み、24kgの減量に成功。67歳の今も多忙な日々を送るウェブマダムこと山本美千子さん。「今」を楽しむための秘訣をお聞きしました。

ウェブマダム 山本美千子さん(67歳)

1956年生まれ。兵庫県出身。40歳の時にブライダル業界に足を踏み入れ、ホテルコンサルタントとして経験を積み、さらなる高みを目指しウェブクリエイターのスクールへ。ウェブの世界を深く知りたくてブログを始め、写真の世界に興味を抱き、写真スクールに通い、55歳でプロカメラマンに。現在はInstagramにて、シニア層に向けてメッセージを発信中。

ウェブマダム インスタグラム


◾山本さんのプロフィールを拝見すると、驚きの連続です。
一体今までどんな人生を歩んでこられたのですか?

アハハ~。ありがとうございます。
私は神戸出身で、20代で結婚、出産を経て、成人した息子が1人います。
息子が中学生になるまではいたって普通の専業主婦でした。
東京に20年、その後、夫の転勤で福岡へ。
福岡が気に入って、そのまま住み続けて22年になります。

夫とは社内恋愛で結婚。
私はOLをしていて、その頃からなんかずっと違和感を覚えていました。
私の居場所はココじゃない、みたいな。
他に何かできることやしたいことがあるんじゃないかって。
そんな思いを抱きつつも出産を機に仕事を辞めました。
息子が中学入学したのをきっかけに、友だちからパートに誘われて、近所の倉庫で荷物の発送をする仕事を始めることに。

なんとそこで私、100万円貯めました!

ちょうどその頃、結婚式に出席したんですが、介添えをしている方を見て、ブライダル業界で働いてみたい!と思い、貯めたお金でブライダルコースの学校に通い始めました。

◾その時、おいくつだったんですか?

40歳です。ざっくりとしたブライダルの学びではなく、もっと専門的に学びたくて、桂由美さんの専属ブライダルフラワーアーティストの先生の元で修業したり、カラーコーディネイトやテーブルコーディネイトも専門的に学んだりしました。

そして結婚式場で働くことに。今でいうウエディングプランナーですよね。
自分でブライダルプロデュースの会社をやろうかな、と思っていた時もありましたが、心のどこかでは何か違うかな、とも思っていて…。
そしたら夫が福岡に転勤になり、私も一旦色々リセットしようと思い、福岡へ。

しばらくは専業主婦でしたが、ホテルでのブライダルの経験があることから、友達に「ホテルのコンサルやらない?」って誘われ、観光ホテルの食空間のコンサルタントのお仕事に2年間携わりました。

専業主婦から社会に進出するきっかけで、ウェブという新しい時代に触れることができたのが45歳の時。
「これからはインターネットの時代だ!」と思い、ウェブクリエイターのスクールに通い始めました。

◾とてもパワフルですね!それがカメラマンへと繋がるのですか?

そうなんです。
ウェブクリエイターの学校の先生からブログを勧められたのがきっかけです。

当時、福岡市の大濠公園の近くに住んでいたので、「セレブなイメージやからアカウント名をウェブマダム!」と(笑)。
それが、ウェブ上で賑やかに生きる「ウェブマダム」、私の始まりです!

ブログの写真を褒められることが増え、やるからにはたくさんの人に見てもらいたいと思い、本格的に写真の勉強をしに学校へ通い始めました。
そうこうしているうちに、いろんなご縁で55歳の時、プロカメラマンとしての人生をスタート!
その頃はフードクリエイターとして、食のイベントも開催していました。他にも対馬観光物産協会や福岡の有名ホテルのレストランの顧問などもしていました。

◾24kgものダイエットに成功されたそうですが、どうやって痩せたんですか?

私が59歳の時、夫が癌で亡くなりました。
ストレスや更年期も重なって、体重が80kgくらいに!

80kgくらいあった頃の山本さん

健康診断にも引っかかるし、この先一人で生きていかなきゃならないし、このままではダメだ!と思い、「ライザップ」へ通い始めました。
マンツーマンで筋トレや食事の指導を受け、自分でも食事について勉強しました。

やっぱりダイエットに何が大事かって、食事なんですよ。
脂質をコントロールしたり、タンパク質を上手にとり入れたり、カロリーオーバーにならないよう、食材は蒸す・煮る中心の調理法で料理したり…。
そしたら肌がみるみるキレイになって、体重も落ちるわで、気がついたら2年で24kgの減量に成功していました。

before→after
before→after

私の経験上、食事管理、その次に睡眠、その次に運動。これがダイエットには大事だと思います。

体重が落ちて体型が変わると、洋服を着るのが楽しくなって。
髪型もネイルも自由!
私のファッションスタイルのコンセプトは、
「30代の男性にカッコイイ!」って言われることです。

洋服はヨウジヤマモト。正直お値段は張りますが、そういう高価な服を着ることも、自分らしさを主張するためには大事だと思っています。

ネイルも黒!

今まで「何か違う」と思っていたのが、ここにきてようやく「これが私」と思えるようになりました。

◾人生100年時代と言われています。今後はどのように生きていこうとお考えですか?

今、Instagramでシニア向けに発信していると、多くの方から共感や応援のコメントをダイレクトメッセージでいただきます。

最初は手探りでやっていたのですが、今ではフォロワーが3万3000人に!
60歳過ぎて私もうダメだな、とか思っている人たちに、いやいやそんなことないですよ、やればできますよ、っていうのをご覧いただければと思っています。

年齢を重ねるほど、ゆとりや経験が活かせる訳で、それを放置して諦めるなんてもったいないですよ。一生現役!社会に貢献できる高齢者でありたいって思っています。

あとは、やっぱり…できるだけ自立していたいですね。災害時に若い人に迷惑をかけずに自力で避難する!これが私の基本的な考えです。

人生の最期まで自分のことは自分でやりたいと思っているので、今は朝晩1時間ウォーキングをしたり、ジムに通ったりして足腰を鍛えています。
いつまでも自分の足で立っていたいんです。

カメラマンとしては、今後は同世代の女性を撮影していきたいなと思っています。

取材・文/YOOOOOOOKO(よーこ)

写真提供/山本美千子さん

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