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50代でカフェオーナー、70歳でアパレルブランドのモデルに。
凛とした生き方が素敵な芦屋のマダム・チェリー

自然に人を惹きつける魅力的なオーラを持った人がいます。

兵庫県芦屋市在住で“マダム・チェリー”の愛称で愛されている女性です。

元宝塚という華やかな世界だけではなく、数々の苦労を経験されながらも、今を前向きに楽しく歳を重ねる、マダム・チェリーに会いにいってきました。


大阪と神戸の中間にあり、関西の高級住宅地としても名高い芦屋。

山と海に囲まれ、六甲山麓から芦屋市の中央部を流れる芦屋川には、原風景を思わせるようなのどかな自然が広がっています。川沿いには芦屋ならではのおしゃれな店が並び、散歩するだけでも楽しめる素敵な場所です。

そんな街の雰囲気に溶け込んだカフェ「ラ・スリーズ」(フランス語でさくらんぼの意味)。

ラタンやアイアンを使ったモダンなアジアンテイストの家具や、アンティークの食器棚などがセンスよく配置され、海外で買い付けた調度品が所々にさりげなく飾られています。小物の配置、雑誌の並べ方にまでオーナーの美意識やセンスが光り、カラフルなファブリック使いも賑やかすぎず、やわらかい照明のもと、落ち着きある空間を演出しています。

このラ・スリーズのオーナーがマダム・チェリーです。

専業主婦を経て、50代でカフェオーナーとなり、70歳でアパレルブランドのモデルに抜擢され、現在も活躍されています。

私が店内に入ると、ほぼ毎日接客されているというご本人が出迎えてくれました。

少し緊張しながらメニューを見ていると、「お散歩中ですか?」「カメラがお好きなんですか?」とマダムが気さくに話しかけてくださり、一気に緊張が解けました。

とっても素敵な方だと噂には聞いていましたが、話し方や所作が上品な上、こんなに親しみやすいオーラを放っている方には初めてお会いしました。

どうしたらこんなに素敵な雰囲気をまとえる人になれるのだろうか…

どのような毎日を送られているのか、大切にしておられる事などあるのかな、と
とても気になります。

「その時の自分の感覚、を大切にしています。自分のことを一番よく分かっているのは自分でしょ。だから、例えばオシャレも、流行や情報に振り回されず、自分の感覚に正直に。その時の感覚で選んだものを着る、好きなものを買う、行きたい場所に行く。自由気ままなんです。」

そんなマダムが毎日手作りする2種類のシフォンケーキがラ・スリーズの人気メニュー。かつて東京・西麻布にあったシフォンケーキの名店「ルエル・ドゥ・ドゥリエール」などで教わったレシピにアレンジを加えたオリジナルケーキだそうです。

大きめにカットされたシフォンケーキは、ふわふわのスポンジ生地と、洋酒が香る甘さ控えめ生クリームとのバランスが絶妙。季節ごとにスポンジ生地に使う素材も変わり、バナナやいちご、抹茶、和三盆、ココアなど色々な味が楽しめます。

週末にはフルーツケーキが店頭に並ぶこともあり、ケーキと相性がいいオススメの紅茶やハーブティなども揃っています。

私がラ・スリーズを訪ねた時はプレーンとココアのマーブルシフォンケーキでしたが、口の中でとろけてあっという間に食べ終えました。

大人がリラックスできる上品な空間で、美味しいものを食べながらマダムとの会話も楽しむ常連客が多いというのもよくわかります!

何気ない日常を楽しんでおられるマダムの姿勢はとても魅力的。人生を前向きに楽しく過ごすヒントがあれば教えていただきたいと思い、お尋ねしてみました。

「人と出会う、人を大切にすることだと思います。今までも色々な方との出会いがありました。自分を大事にし、内面からにじみ出るような美しさを持っている人はとても素敵です。

でも、人には隠している本質の部分もありますよね。それを素直に見せ合える人がいたら、お互いとても幸せなこと。歳を重ねた今は、自分に無理をせず、相手のことを思い合える関係を大切にしていきたいと思っています。」

いくつになっても素敵な女性であり続けるマダム・チェリーの原点は、人を愛し感謝する気持ちと、日常生活のちょっとした努力の積み重ね、にあるのかもしれません。

マダム・チェリーのインスタグラムも大人気。2018年から投稿をスタートし、今ではフォロワー数は3万2,000人を超えています。

ファッションやお出かけした場所、食べたものなど、マダム・チェリーの日常が満載です。前向きな姿勢と言葉の数々に、幅広い層の女性たちが共感し憧れています。

最近は、カフェで「パールで遊ぼうの会」や「iPhone写真教室」などを開催し、新たな交流の場となっています。

Instagram(@madame.cherry1210)

そんな素敵なマダム・チェリーに会いに、ラ・スリーズに足を運んでみませんか?

人生100年時代を楽しく生きるヒントが見つかるかもしれません。

cafe La Cerise(ラ・スリーズ)

住所:兵庫県芦屋市東芦屋町2-14 エクセレント芦屋1階
(阪急芦屋川駅から徒歩6分、JR芦屋駅から徒歩8分)
電話:0797-38-8038
営業時間:12:00~18:00
定休日:月曜日

●神戸発タウン誌KOBECCO

「マダム・チェリーの petit bonheur ちいさなしあわせ」連載中

●女性向けウェブマガジン「mi-mollet(ミモレ)」

マダム・チェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」で紹介されています。

●マダム・チェリーの著書をご紹介●

人生100年時代をどう生きていくか。具体的な話と写真を交えてより充実する生き方のヒントがたくさん。

『マダム・チェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」』
マダム・チェリー 著 講談社刊

「老化は進化よ!」 70代でモデルになり、そのおしゃれも評判のマダム・チェリーが、毎日の着こなしをたっぷりと紹介!年を重ねた今だからこそ似合う服やコーディネート、グレイヘアの育て方やアレンジ術など、人生後半のおしゃれを楽しむコツが満載です。

取材・文/宇田美和

東京で住宅・カメラ・育児・暮らしの編集や広告営業などを経てフリーランスに。インド在住時は日本人向け情報誌の創刊に関わり、現在はキャンプ・サウナ・庭づくりにはまっています。

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