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滝沢先生として戦い続けたスクール☆ウォーズ時代。73歳となった今は、「この瞬間に感謝して楽しむ」

山下真司さんインタビュー

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大ヒットドラマ『スクール☆ウォーズ』で滝沢先生役を演じた山下真司さん。放送から40年以上経った今でもその熱量と感動は色あせることなく多くの人々の心を震わせ続けています。 山下さんは現在も俳優として幅広く活躍されています。73歳になった今でも当時と変わらず男気あふれる山下さんに『スクール☆ウォーズ』の撮影秘話やプライベートのこと、そしてこれからの生き方についても伺ってきました。

山下真司

1951年山口県下関市に生まれる。
1979年に日本テレビ「太陽にほえろ!」(スニーカー刑事役)でデビュー。1984年TBS「スクール・ウォーズ」をはじめ、ドラマ・映画に数多く出演。1994年~97年までは、料理紀行番組「くいしん坊!万才」の9代目くいしん坊として、全国各地を巡った。
現在は、情報番組やバラエティ番組でも活躍。

公式HP

一日一生。いまこの瞬間に感謝して生きる

73歳になりますが、年齢を重ねるとどうしてもネガティブに感じることが増えますね。体力も落ちるし、前みたいにガンガン働けない。ジムへ行っても“現状維持”が中心になってきたし、友達とも「これからの人生をどう過ごそうか」なんて話をするようになりました。 いろいろ不安を感じることはあるけど、過去は過ぎたことで、未来はどうなるかなんてわからない。最近はあれこれ想像して悩むのはやめて、“今この瞬間”に感謝して楽しく過ごすことを心がけています。

「人生は短い」って先輩から聞いた時、「いや、結構長いよ。まだまだ」って思っていたんだけど、周りの方が亡くなったりすると「意外と短いのかも」って感じます。 だから、一日一生という言葉のとおり、朝起きてベッドに入るまでその日一日を大切にしたいですね。花や空を見てきれいだなと感じたり、美味しいものを『美味しい』って感じたり、普通のことに感謝をする気持ちが芽生えてきましたね。

お酒の量だけは衰え知らず!?

いくつになっても衰えていないのはお酒の量だけ(笑)。20歳から飲み続けてます。検査は異常なしだけど、中性脂肪が高めで「お酒が原因」って言われてます。それが悩みかな。お酒の量を控えたら調子いいし、翌朝スッキリ起きられるのもわかるんだけど、楽しいから飲んじゃうよね。そして飲み過ぎると苦しい。世の中うまくできてるよね。

YouTubeの『スクール☆ウォーズ同窓会』今だから言えること

YouTubeで配信したスクール☆ウォーズの同窓会は本当に飲んでましたよ。軽い気持ちで参加したのに相当酔った(笑)。松村くん(スクール☆ウォーズの大木大助役)も言いたい放題だったし、小沢くん(水原亮役)も昔のディスコ話をして、俺が唐揚げを持って女性グループに声かけたんだけど、断られたから唐揚げを持ち帰って来た話とかしてたね。
スクール☆ウォーズの撮影で寒い時に俺だけパッチ(ももひき)履いていたことも暴露された。当時、スクール☆ウォーズの撮影は9カ月間毎日行われていて、主役だから風邪もひけない。真冬に春夏の話を撮るからずっと短パンなんですよ。だからもう寒くて。とにかく健康管理が大変でした。冷えると疲れちゃうからパッチ履いてたんだ。

『スクール☆ウォーズ』の撮影現場は戦いだった

撮影ではエキストラでラグビー部の学生さんとかも来ていて、中にはスクール☆ウォーズを見ていない人もいたから、試合に負けるシーンもなんで悔しいのか分からないって人もいたんだよね。だから彼らに台本を渡して、シーンの背景を細かく説明したり、感情を共有して彼らの士気を上げる役目もやったりしました。視聴率をかけて、予想した数字が当たった人と近かった人に俺がお昼をごちそうするっていうのをやって盛り上がったこともあった。ぜんぶ撮影がうまくいくようにという目的でね。

当時は16ミリフィルムで撮影していたから、「NGだからもう一度撮り直し」となるとその分のフィルム代が飛ぶ。NGを出すとそれだけでお金がかかってしまうから、失敗できなかった。家でしっかり覚えて、朝出発する前にチェックして、現場では集中して本番で決める。もう毎日が戦いでしたね。

あの頃は全身で“滝沢賢治”という役になりきっていた

ドラマでは泣くシーンが多くて、最初の頃はどうやって泣くか悩みました。悔し泣きとか嬉し泣きとかニュアンスを表現するために苦労したんだけど、2〜3カ月もすると台本に“泣く”と書いてなくても自然と涙が出てくるようになっていた。本気で「滝沢先生」になりきっていたんでしょうね。

最終撮影では、皆が本気で滝沢先生に飛び込んでくるシーンがあるんです。実際の優勝って、たぶんこういう感覚なんだろうなって思いました。みんな本気モードでしたね。やり切ったな、という思いが強かった。
滝沢先生モードで過ごす時間がとても長かったから、撮影が終わっても「滝沢賢治」がしばらく抜けなかったなぁ。

スクール☆ウォーズの中で印象に残っているセリフは「信は力なり」と「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」です。先生は生徒に愛情をかけて見捨てない。それが教育であり、先生のあり方なんじゃないかなと思いました。それと人はひとりでは生きられないということですね。時代がどんどん変わってきて、撮影で人を殴るシーンも今ならいろんな事情があって難しいけど、ドラマを撮影していた当時の空気と実話がベースにあるんですよね。賛否は承知のうえで、熱量をどう伝えるかが大切でした。

その後の仕事。先生役をやらなかった理由は?

スクール☆ウォーズが終了した後も先生役のオファーは来たけど、ドラマでせっかくできたいいイメージを壊したくなくて断ったこともある。今思えば、やってもよかったかもしれないな。
その後の仕事ではとくに浮き沈みはなかったですね。ずっとフラットな状態。食いしん坊バンザイとかぜんぜん違う仕事もやってきたけど、人からどう見られるかとか気にしなかったです。

ポルシェからアルファロメオへ。電車に乗っている時の密かな楽しみ

昔はスポーツカーが大好きでしたね。俺たちの時代は、スポーツカー、サングラス、革ジャン、Gジャンみたいな定番アイテムがありました。ポルシェを自分の力で買うことができるようになって、実際に乗ってみた時はやっぱり良かったなぁ。今はアルファロメオの四駆、SUVに乗っています。車高が高いんで、スピードを出すとコーナーとかひっくり返りそうで怖い。だからより運転には気を付けますね。

最近では電車にも普通に乗ってます。前までは気づかれたら大変だなと思っていたけど、今はみんなスマホばっか見てるから気づかれない。逆に車内を観察してると結構楽しいですよ。

夫婦仲がいいからこそ感じる不安

結婚して40年近くになりますが、夫婦仲はめちゃくちゃいいです。以前、夫婦で食事に行ったとき、他のテーブル席のご夫婦がケンカしていたことがあって「なんでケンカしてるの?」って驚いたくらい。俺、他の家の夫婦もみんなうちみたいに仲がいいもんだと思っていたから。今はかみさんがいてくれたらいろいろ頑張れるけど、もし彼女がいなくなったら次の日からどうしようって不安になるんです。俺は出不精だから、かみさんがいないと外食もひとりじゃ行けない。それをジムのトレーナーに話したら「明日のことを心配したってしょうがないから、今を精一杯生きましょうよ」って言われて。ほんと、その通りなんだよね。もし滝沢先生にこのことを話したら「お前、それでも男か!」って言われちゃうだろうな。

いっしょにいて楽しいと思える友達を見つける

友達がいる人は幸せだと思います。人はひとりでは生きていけないから、人を好きになって、自分自身も好きになろう。自分のことを好きになれない人は、他人のことも好きになれないよね。お互いを尊重しあって、自分を可愛がってくれる人が何人かいて。時には悩み事を聞いたり、聞いてもらったりして。そういう友達がいるっていうのが幸せなんじゃないかな。

bjb世代へのメッセージ

夫婦で仲良く支え合っていくことを大切に。 それと、気持ちよく生きていきたいから、最低限度のマナーやささやかな優しさを心がけたいですね。歳をとっても笑顔でいるために、ちょっとした気配りを大事にして周りの人を好きになりましょう!

INFORMATION

[bjbCOLLECTION2025 Dec.]12月6日(土)、7日(日)開催

7日(日)に山下真司さんが出演決定!
スクール☆ウォーズの思い出話や現在のことをお話していただく他、ドラマの主題歌を歌われていた麻倉未稀さんと楽しいトークもしていただきます。
他にもバブル時代から今も第一線で活躍する人気芸能人が会場を盛り上げます!
ぜひご参加ください。

<入場・観覧は無料です>

※要事前お申し込み

イベントの詳細&チケットのお申し込みはこちらから!

https://bjbcollection.com/

撮影/矢部ひとみ
文/鈴木奈緒子

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