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「50代からの見た目磨き専門家」木原さんに聞く、
-5歳&-5kg見せの「ごまかしテクニック」

学生時代から広島でモデルを始め、エステサロン経営、スキンケアアドバイザー、立ち居振る舞いセミナーの講師…と「美のエキスパート」として活躍する木原さん。今回は「50代からの見た目磨き専門家」としても活動する木原さんに、−5歳&−5㎏見せの「ごまかしテクニック」を教えていただきました。

木原ゆき さん(58歳)

50代からの見た目磨き専門家
TO BE主宰
「ちょっとズルイごまかし美人塾」を準備中。
詳しい情報は、LINEアカウントよりご案内。
https://lin.ee/BwL7rBR

モデル時代~今、そしてこれからについて木原さんに語っていただいています。


パーソナルカラー診断の仕方、またその結果はどのように取り入れるといいですか?

雑誌などのチャートや質問形式のものでパーソナルカラー診断をやってみたものの、しっくりきていない方や、自分がどのタイプかわからないという方は多いと思います。やはり、私が行っているようにドレープをあててみるタイプのものがベストだと思います。オンラインの場合は、写真を送ってもらったり、お手持ちの洋服をいくつか見せていただきながら診断をしています。

歳を重ねると黒やグレーなど無難な色を選びがちなんですけど、パーソナルカラーを知れば、まだまだ色んなカラーを楽しめるるようになりますよ。

そうすることで新たな自分を発見できますし、色んな色の洋服を着ることで、気分も上がりますからね。どんどんチャレンジして欲しいです。

洋服選びにはパーソナルカラーだけでなくボディタイプも重要ということですが、「美ボディタイプ診断」とはどういうものですか?

3つのタイプに分ける骨格タイプ診断が流行っていますが、肉づきが変わってくるルージュ世代では骨格とお肉のつき方に基づいて4つのタイプに分ける美ボディタイプ診断の方が適していると思います。

まずは、バストのサイズではなく、お肉が主に上半身につく上重心タイプと、腰回りなどの下半身につく下重心タイプの2つに分けられます。

西洋人体型は基本的に上重心タイプとされますが、日本人には下重心タイプが多いです。

さらに上重心、下重心それぞれで、ボディの質感が直線的か曲線的かに分かれます。イラストにある通り、上重心の直線タイプ(図Itype)、上重心の曲線タイプ(図Stype)、下重心の直線タイプ(図Rtype)、下重心の曲線タイプ(図Atype)の4つに分かれます。ちなみに私はモデルをしていましたが、下重心のAタイプです。

これは生まれ持った骨格なので、それを踏まえて素材やデザインなど自分のボディタイプに合った洋服を選んだり、着こなし方を変えることで、瞬間的に5kg痩せて見せることもできますし、身長を高く見せたり、脚を長く見せたり、若く見せることができます。

たとえば、衿を抜いたり、フロント部分だけをボトムスにインする着方が流行っていますが、それも体型によって、そうした方が細見えする人と、そうでない人がいるんです。

それぞれのタイプに似合うスタイルの一例をお伝えすると、こんな感じです。

「Iタイプ」

肩がセットインのジレやシャツなど直線的なデザインのものがよく似合いますし、腰の位置が高く脚がスラッとしているのでジャケット丈が長いものや、トップスをアウトにして着るのも似合います。

「Sタイプ」

トップスはシンプルにして、裾がすぼまったタイトスカートで、細く長い脚を活かしたフェミニンなスタイルが似合います。

「Aタイプ」

顔まわりや上半身にデザイン性のあるものを着ることでバランスが良くなり、一番目立つ腰の張っている骨盤周りに目がいきにくくなります。また、このタイプは、ウエストが比較的細いタイプになるんですが、ルージュ世代になるとウエストにお肉がつきがちなので、今流行りの、トップスを前だけインにすることで着痩せして、脚も長く見えます。ヒールのある靴を履くのも、下重心タイプには有効です。

「Rタイプ」

歳を重ねても太りにくい少年体型なので、重ね着をしても着太りせず、レイヤードスタイルも似合います。流行のトップスもボトムスもゆるっとしているスタイルや、メンズライクなマスキュリンスタイルも似合います。

「デパートで勧められたから」と言われた通りに買っちゃう人が、ルージュ世代には結構多いんです。「似合ってない」なんて、店員さんはなかなか言いませんよね(笑)。なので、きちんと自分で似合うものを理解しておくことが大切です。ちなみに、お肉がつきやすくなるルージュ世代に幅広く似合うのが着物です。パーソナルカラーや美ボディタイプは、若い世代よりもルージュ世代こそ知っておくべきことなんです。

男性にもパーソナルカラーやボディタイプがあるんですか?

もちろん男性も同じです。

ちなみに、男性でスーツがよく似合うのは上重心のストレートさんです。

ルージュ世代になって、お腹にお肉がついてもスーツがよく似合います。

男性もジャケットの衿の大きさや、開き、角度など、骨格によって似合うものが違いますし、職業やシーンに合わせて上手く色を使うことで、見せたいイメージに近づけることができます。

女性だと年齢を上に見せたい人は珍しいかと思いますが、男性の場合、交渉シーンなどで、年齢を上に見せたかったり、落ち着いた雰囲気に見せるためにイエベの人があえてブルベのスーツやシャツ、ネクタイを選ぶことで、そういう印象に持っていくことができます。

ルージュ世代の女性のヘアスタイルはどういった点に注意すべきですか?

髪型は顔タイプによって変わってきます。

卵形、丸型、逆三角形、ホームベース型、面長型の基本的な5タイプに加えて、年齢を重ねると顔も下垂してくるので、さらに3タイプ増えます。

太っていても痩せていても頰が下垂して顔が長くなったり、こめかみ部分がこけてくるので頬骨が目立ってひし形になってきたりしてきますが、ヘアースタイルである程度カバーできます。

顔型によって似合うヘアスタイルは変わりますが、ルージュ世代全体に言えることとしては、輪郭がはっきりわかる髪型はなるべく避けた方が良いですね。

ロングヘアの方が髪を束ねる時も、ぎゅっと引っ詰めてまとめるのではなく、トップやサイドをふんわりさせたり、ルーズにしたり。

ミディアムやショートの人もサイドに膨らみをもたせたり、トップに高さを出すことがポイントです。

動きのあるヘアスタイルが若見せのカギになります。

すぐに実践できるポージングのコツも教えていただけますか?

同じ服でも着こなし方とポージングで痩せ見えします(木原さん)

すぐに取り入れられるものは、ど~んと正面を向くのではなくて、気持ちハスに構えるだけで5kgくらい痩せて見えますよ。

あとは笑顔。上の歯8本(上の大きな前歯2本を中心に左右4本ずつ)を見せるように口角を思いっきりあげて笑うこと。不自然だと思うくらい口角を上げて笑うと、写真に写った時はちょうど良いくらいの笑顔になるんです。口角がうまく上がらない人は、筋肉が凝り固まっている可能性があり、顔のたるみにも繋がりますので、割り箸をくわえて口角を上げるトレーニングや、頰や口周りの筋肉をほぐしたり、鍛えたりする動きを日常的に取り入れてみてください。

取材・文/Satomi

1972年生まれ。大阪出身&在住のエディター兼ライター兼着付け講師。会社員時代は旅行情報誌の編集に従事。出産を機に退職し、フリーに転身。現在は主にスポーツや観光系記事を手がける。好きなものは、藤井風くんと、馬刺しと、スポーツ観戦。特にバレーボールはやるのも、観るのも好き。

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