一生現役。引退しない生き方
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「まずはやってみる!」の精神は昔も今も変わりません。

秋本奈緒美さんインタビュー

好きなこと=楽なことではない。でも好きなことには夢中になれるから、気がつくと成し遂げているんですよね。

仕事に熱中したバブル期

実は私、ディスコに行ったことも、お立ち台を見たこともないんです!『オールナイトフジ』の司会をしていた頃は、仕事以外の記憶がないほど、ずっと仕事をしていました。プライベートは皆無。でも休みが必要とは思っていなかったですね。遊ぶことに興味がなく、何かをクリエイトする仕事の方が楽しくて。歌手として学園祭の仕事が終わると、衣装のまま新幹線に乗って生放送へ。まさに24時間働いていましたが、そのおかげでどこででも爆睡できるようになりました(笑)。

役者に挑戦!25歳が転換期

『オールナイトフジ』の頃、私は20歳。社会全体に「時代はこれから!」という勢いがありました。でも、冷静に「これが続くわけがない」と思う自分も。同時に、その頃はマネージャー達が常にSPのように付いていて、外の世界と接点がない環境。それがずっと続いたら一人で買い物もできない大人になるのではないか、と不安に陥り、殻を破りたくて事務所を退所。25歳の時に現在の事務所の社長に頼み「25歳からやり直しなんて遅い!」と叱咤されつつも受け入れてもらえました。当時は歌手一本でしたが、幼少期から自宅そばの劇場で演劇を見て育ったため、役者の仕事にも憧れが強かったんです。

役者に関心があるからこそ「中途半端には始めたくない」と、時間をかけて勉強してからオファーに挑戦。当時は今より予算も時間もたっぷりかけられた時代。私の演技がダメな時は撮影を止めて、監督がみっちりと指導してくださいました。まさに現場で成長させていただきましたね。 好きなこと=楽なことではない。でも好きなことは夢中になれるから、そのうち周囲に「頑張ったね」と言ってもらえる。バブル世代ならではの七転び八起きの精神と、出会いに恵まれたことでここまでやってこられました。仕事って人と人から生まれるもの。これからは、経験のある我々世代とITに強い若者世代のコラボでイノベーションを起こせるのでは、と楽しみに思っているんです。

私の美容法・健康法

スタッフに「クリームくらいは塗ってください」と怒られるほどズボラ。「何キロ走る!」と自分に運動を課すのも苦手。食事は食べたい時に食べたいものをゆっくり頂く。深夜にラーメンを食べることもありますが、体重計には乗らず鏡を見て体型を確認。水は1日4ℓ。お酢が大好きで、味噌汁、納豆…何にでもかけます。睡眠と入浴も大切にしています。バブル時代の経験のおかげで熟睡するのは得意ですし!小顔の秘訣は、セリフや歌で顔の筋肉を動かしているからかな?(笑)

「現役引退」は考えていない

引退する気は全くないです!来年還暦なので“ドレスコードは赤”の還暦ライブや、歌で絵本の世界を表現するようなライブもしてみたいです。やりたいことはたくさん!若々しく、ニコニコ素直な可愛いおばあちゃんになれたらいいなと思ってます。
bjb世代のみなさんは、今まで会社や家族のために生きてこられた方も多いので、これからは自分自身を一番幸せにして、元気に過ごしてほしいです。

秋本 奈緒美

1963年長野県出身。歌手、女優。NEWアルバム『ラブレター~あなたへ~』発売中。

取材・文/Umi
撮影/Naoki Kishimoto
ヘアメイク/目崎陽子

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