まだまだブイブイいわせます!
一生引退しない、輝き続ける
ルージュ世代にインタビュー③
“少女の心を持つ妖怪”ことIKUさんは、57歳で歌手デビューを果たしました。「やりたい事を叶えるのに年齢は関係ない!」と語るIKUさんに歌手デビューのきっかけ、現在の活動、そしてこれからについてお聞きしました。
IKU★ずっとかわいいズッカワチャンネル
IKUさん(58歳)
バブル期はどのように過ごされましたか?
週に2~3回はディスコに行って、と~にかく踊ってました!仕事で疲れていると上司から「そろそろ踊りに行った方がいいんじゃない?」なんて言われるくらい、遊んでいる方が調子が良かった(笑)。
年に3回くらいは海外旅行。南国に行くことが多く、日焼けで真っ黒!水着はもちろんハイレグのビキニでした!
でも遊びだけじゃなく、仕事もバリバリやってました。仕事は今や死語の「ハウスマヌカン」。黒服、刈り上げ、テクノヘア、ソバージュ、ボディコン…当時の流行りに合わせていろんなファッションやヘアスタイルを楽しんでいました。
小さい頃から歌手やアイドルに憧れていたんですか?
昔から歌が好きで、アイドルや歌手になりたかったんです。でも宮崎に住んでいたのでどうすればその夢が叶うのかわからず…そのうち就職し、その夢もすっかり忘れていました。就職で東京に来ましたが、原宿とかでよくスカウトされましたね。オールナイトフジに出ないか、というお誘いもありましたが、もう20歳だし、いまさらできない、と思って全て断りました。
57歳で歌手デビューされたそうですが、きっかけは何だったんですか?
56歳になった頃、エレベーターの鏡の中の自分をふっと見た時、“年取ったな、もう女性として終わっていくんだなあ”、と急に自信をなくしたことがあったんです。
そんなある日、当時美容系のYou Tubeをよく見ていたんですが、『奇跡の69歳(当時)』として配信されていた“じゅんじゅん”さんを見て衝撃を受けました。
私もじゅんじゅんさんみたいになりたい!と思ったんです。
それまでシングルマザーとして子どもと生活のためだけに頑張ってきて、自分のために何もしてこなかったんですが、その時、これからは自分のための人生に変えていきたい、自分を変えたい…そんな気持ちが沸き起こってきました。
すぐにノートを買ってきて『夢ノート』と名付け、“60歳の私はこうなっていたい”などたくさんの目標や夢を書き並べ、それを達成するために◯月までに◯◯をする、と具体的に書き込んでいきました。
その中に、“今年中にじゅんじゅんさんにいくちゃんと呼ばれる”という目標も書いていたんですが、実際にじゅんじゅんさんにお会いでき、そして「いくちゃん」と呼んでもらえるようになりました。
知り合いも増えていき、そんな中で作曲家の笠間千保子先生と出会いました。それまでも時々、ステージなどで歌ってはいたんですが、「同じ宮崎県出身のあなたを応援したい、曲をプレゼントしたい」と言っていただいたんです。
デビュー曲『早とちりの桜』はIKUさんが作詞されたんですね。
ブログを書いているから作詞をしてみては?と先生に言っていただいて。
1月の終わり頃、当時お付き合いしていた彼と散歩をしていたんですが、寒い中に咲いていた桜があったんです。彼とはあまりうまくいってなかったんですが別れる勇気もなく…。でも、この早咲きの桜を見た時、ふっと“一人になろう!”と思ったんです。
その時のことを書いていたブログの内容を詩にしました。それがデビュー曲の『早とちりの桜』です。
SNSのおかげで世界が広かったそうですね。
SNSについてはものすごく勉強しました。キレイに写真を撮ってアップしているインスタはたくさんあるから違うことしなきゃ、と思い、まずはTikTokをやろう!と。当時は50代でTikTokをやってる人は少なかったんですが、よくわからないまま始めました。
TikTokで有名になりたいわけじゃなく、インスタのためにTikTokで歌っていたんですが、どんどんフォロワーが増えていき、20代の方々、さらには10歳の女の子からもTikTokを見てファンになった、とインスタにメッセージをいただくようになりました。
その10歳の女の子、おじいちゃんと私が同じ年なのにファンになってくれて、携帯の待ち受け画像も私にしてくれているんです。その子に見てもらうためにも自分だけのリサイタルを開こう、と思い、去年3月に原宿で開催しました。
現在の歌手活動について教えてください。
2022年5月に『えんじ色』という新曲を出しました。亡くなった母がえんじ色が好きで。苦労して育ててくれた母を思って作った歌です。
他には、50代女性3人で『魅リリアン』というアイドルユニットも結成しました。赤いドレスを着て歌って踊っています。アイドルになる、という昔の夢も実現しました!
『ズッカワ』というコミュニティも運営されているそうですが、詳しく教えてください。
私は思いついたことをすぐに行動に移しちゃうんですが、ある日の明け方突然、“ずっとかわいいプロジェクト”というワードが頭に浮かんだんです。すぐに飛び起きて『ズッカワ』と命名。
30歳くらいまでは“かわいい”と言われるのは当たり前ですが、それ以上の年齢で“かわいい”ってなかなか言われない。でも言われるとやっぱり嬉しいじゃないですか。
子育てやいろんな経験を経た女性達と一緒に、もう一度かわいいに戻ろう!かわいいを作っていこう!というコンセプトで、見た目も心もずっとかわいくありたい女性を募集。現在『ズッカワ』メンバーは26人です。
月に1、2回、テンションが上がる楽しい場所におでかけしたり、遠方の方も参加できるようオンライン飲み会を開催したりしています。
女子力の上がる話をして、お互いのやりたいことを応援し合って…。ビジネス感のない、和気あいあいとしたのんびりな会です。
今、どんな毎日をおくっていますか?
アパレル勤務なので帰りが遅いんですが、仕事が終わるとカラオケボックスに1人で行って1時間くらい歌の練習、その後ライブ配信をして帰宅。帰宅後は、TikTokを撮ったり、SNSを更新したり…移動中も何か配信したり、コメント返したり…。
本業が休みの日にはステージ、ラジオ出演、モデル活動などをしているので、何もしない日、がないです(笑)。
人生100年時代。これからどう生きていきたいと思っていますか?
これからもがむしゃらに、ひらめいたことを全部形にしていきたいですね。目標は女性が憧れる人になること。たくさんの人に勇気や元気を与えたい。
私のキャッチフレーズは『少女の心を持つ妖怪』です。いつまでも歳をとらない妖怪(笑)。“ずっとかわいく”にこだわり、かわいいおばあちゃんになりたいです。
ルージュ世代のみなさんに伝えたいことはありますか?
年齢は関係ない!遅いことは何もない!ひらめいたことは深く考えずやってみる。やってみると必ず空気が変わります。もし失敗しても絶対何かのプラスになっています。「もう◯歳だから」「いまさらもう遅い」とかないですよ!
★ずっとかわいく生きていきたい方!『ズッカワ』メンバー募集中です(会費500円/月)インスタのDMやコメント、ブログのコメントなどからお気軽にお問合せください!
IKUさんの活動はこちらでチェック!