一生現役。引退しない生き方
を提案するメディア

まだまだブイブイいわせます!

一生引退しない、輝き続ける
ルージュ世代にインタビュー②

ジュエリーを扱う会社の代表として、精力的に全国を飛び回る玉木さん。バブル時代や現在の仕事、そして今後の生き方についてお話を聞きました。

㈱インペリアル代表取締役

玉木靖浩さん(58歳)

バブル時代、ブイブイいわせていた頃の玉木さん

バブル期はどのような毎日でしたか?

当時私は、宝石を扱う輸入商社のサラリーマンで、高級ブランドのジュエリーをデパートや専門店に卸す仕事をしていました。この仕事でバブルといえばご想像の通り、それはもう売れに売れまくってましたね(笑)。
基本給以外にもボーナス4カ月分、さらに決算賞与もあって、お金に不自由はなし。月の売り上げ目標を、月頭ですぐに達成するから、あとは遊んでも大丈夫。遊ぶために仕事を頑張って、毎日ディスコや合コンに明け暮れて、移動は当然すべてタクシー。車は外車に乗って、これ欲しい!と思えば800万円くらいする腕時計をポン!と買って。もう好き放題。すごい時代でしたね。

ジュエリーの仕事だけに、
バブリーさが桁違いですね。

帝国ホテルで芸能人を呼んでディナーショーをする傍らでジュエリーの販売会を行うと、2、3日で数十億円の売り上げなんてザラでした。取引先に卸す商品がなくなって取り合いの状態でしたね。当時はずっとこんなバブリーな状況が続くだろう、むしろもっとすごい世の中になると思っていました。実際みんなお金を持っていましたし。今振り返れば「あれはお祭りだったな。あんな状況になることはもう二度とないだろうな」と思うけど。いいものも悪いものもすべて見た時代でした。
とは言え、好き勝手しながらも、仕事に関しては真摯に向き合っていました。最初に勤めた会社から一度転職して、10年前の48歳の時に独立しましたが、バブル期の経験が今に活かされているなと思うことが多々あります。

今も昔も仕事に対しての情熱は
変わらないのですね。

自分で考える力がついたのは、バブル期のお陰です。売り上げ目標はすぐに達成できたし、お金もあったから、どう仕事を進めていくか、考える余裕があったんですよ。
この商品をどうやって売ろうかと常に考えて企画して。経費は気にしなくていいから、クルーザーやホテルのVIPルームでワインを飲みながらジュエリーを手に取ってもらおうとか、もう企画自体がバブリー(笑)。そうやって仕事が面白くて夢中になっていたので、今でも自分で考えるクセはついていますね。
女性誌をたくさん買って、今流行のファッションにはどのジュエリーが合うか、トレンドはどんなものなのかと研究して、常に仕事について考えています。今の若い社員を見ていると、受け身だなと思うことが多いし、お金の使い方も全然違う。
「もう少し弾けろよ!」って言いたくなっちゃうけど、バブル期を経験した自分からすると、今の若い子たちは、ちょっとかわいそうだなと思いますね。

健康維持のために
気を付けていることはありますか?

何事も体が資本なので、毎日ジムに通って8キロは走っています。ここ10年くらい続いていますね。食生活は野菜中心にして、添加物の入ったドレッシングよりもオリーブオイルにしたり、肉を食べるなら赤身を選んだり。
毎日ブロッコリー1房と生のニンニクを食べています。
それから極力揚げ物を食べないようにしています。本当は大好きだから食べたいですよ!でも我慢。この歳になると、周りで『病気になった』という話はよく聞きますし、とにかく元気でいたいので食生活には気をつけています。

人生100年時代。これからどのように生きていきたいですか?

仕事が趣味みたいなものなので、80歳を超えても今のままジュエリーの仕事がしたいですね。「継続は力なり」とはよく言ったもので、時代と共に仕事を変えた人が多い中、自分はジュエリー一筋なので、顧客からの信頼は得られていると思います。
この仕事をしていると色々な人と知り合うから、ネットワークが広がって刺激をもらえるのもプラスになっています。みんなフットワークが軽くて、ネガティブな言葉は口にしない。元気な人たちに囲まれています。自分がアグレッシブでいられるのは、健康な体とまわりの人たちのお陰。若い社員に車いすを押してもらいながらでも、ずっと現役で仕事をしていたいです!

㈱インペリアル


取材・文/リーナ

この「読みもの」をシェアする