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ルージュ世代にオススメの笑える韓国ドラマ5選

韓国ドラマを600本以上見てきた私がルージュ世代におすすめする「笑える韓国ドラマ5選 」

恋愛、歴史もの、ホームドラマ、サスペンスなど韓国ドラマには様々なジャンルがありますが、今回はコメディタッチの“笑えるドラマ”をご紹介します。とはいえ、コメディ色が強いだけでなく、ジャンルを超えたストーリー展開が韓国ドラマの魅力です。フュージョン時代劇からラブコメの最高峰まで、幅広くセレクトしました。

引用:WOWOW

『哲仁王后〔チョルインワンフ〕』

(2020年、20話)

あまり韓国ドラマを見ない韓国人が“面白いよ”と勧めてくれた作品。現代の青瓦台(チョンワデ/大統領府)の専属シェフと、朝鮮時代の王妃の魂が入れ替わるという奇想天外なコメディ時代劇です。
専属シェフは、仕事はできるが高慢で女好きという嫌なヤツ。その魂が、おしとやかな王妃と入れ替わることからドタバタ劇が始まります。
現代と朝鮮時代を行ったり来たりするストーリーではなく、朝鮮時代の話なので派閥闘争やら暗殺事件なども発生しながら物語は進みます。
王妃を演じるのは「黄金の日々」「ただひとつの愛」などで演技の上手さに定評のあるシン・ヘソン。夫である朝鮮第25代王の哲宗は「愛の不時着」の後半部分を盛り上げた2番手男子キム・ジョンヒョン。他の俳優陣と比べて、そこまでのイケメン!というわけではありませんが、不思議な魅力のある俳優です。

<ストーリー>
いつも自信満々で周囲の人を気に掛けることのない大統領府のシェフ、チャン・ボンファン(チェ・ジニョク)は何者かの罠で窮地に!捜査の手から逃れようとしてプールに落下、目を覚ますと何と朝鮮時代。しかも身体は婚礼を翌日に控えた王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)になっていたのです。婚礼の後には初夜の儀式があることを知ったボンファンは王(キム・ジョンヒョン)に自分が男であることを伝えるのですが信じてもらえず…。
女好きの魂の入った王妃は王に対して暴言を吐いたり、側室に言い寄ったり、現代に帰るために池に飛び込もうとしたりと、奇行を繰り返します。礼儀や権力構造を無視して自由自在に行動する様子は痛快&爆笑必至。ピンチの時には朝鮮時代の食材や道具を使い、見事な料理で切り抜ける場面も見どころです。 京畿道龍仁市「龍仁大長今パーク」、南原市の「南原広寒楼(ナムウォンクァンハルルウォン)」、忠清南道扶余郡にある「扶余宮南池(プヨクンナムジ)」など、撮影地の美しい自然も必見です。いつか撮影地巡りができる日に思いを馳せながら見るのもおすすめですね。

『キム課長とソ理事』

(2017年、20話)

お調子者のキム課長と冷徹なエリートのソ理事が繰り広げるオフィスコメディ。最初は衝突を繰り返していた2人が徐々に距離を縮め意気投合して、大きな敵に立ち向かう中でのブロマンス(男同士の熱い友情)が見どころの一つ。悪役からコミカルな役まで見事にこなすナムグン・ミンと、最近ではドラマ「赤い袖先」で演技ドル(演技するアイドル)を脱した?とも言われている2PMのジュノとのケミ(化学反応)は注目!同年のKBS演技大賞ではこの男性コンビが“ベストカップル賞”を受賞するなど話題を集めました。

<ストーリー>
お金に関して天賦の才能を持つキム・ソンニョン(ナムグン・ミン)は、ナイトクラブの資金管理などをしながら少しずつ横領を繰り返し、デンマーク移住をもくろんでいました。一方、大手企業の横領事件の解決に関わっていた検事のソ・ユル(ジュノ)は、理事として同社にヘッドハンティングされます。ピンハネがばれたソンニョンは、経理課長を募集していた同社に応募し見事採用。そこから2人の衝突が始まります。
ちょい悪ながら憎めないキム課長と距離を保ちたいのに徐々に取り込まれていくソ理事とのやりとりは漫才のよう!スカッとさせてくれる後半も見どころです。

引用:KBS WORLD

『ココロの声』

(2016年、10話)

韓国の人気ギャグマンガを実写化したもの。家族の日常を描いただけなのに、あまりにバカバカしくて笑うしかないドラマです。主演は「大丈夫、愛だ」「ライブ~君こそが生きる理由~」など様々な作品に登場しているイ・グァンス。ほかに「ミセン~未生」のキム・デミョンなど演技達者な役者が個性豊かなキャラクターを演じます。

<ストーリー>
ソウル市の平凡な家に住む、とんでもない面々が繰り広げる日常。それだけです(笑)。
主人公は漫画家を目指す次男のチョ・ソク(イ・グァンス)、いつも短パン、ランニング姿の兄ジュン(キム・デミョン)、家族の最強人物、母ジョングォン(キム・ミギョン)、困った父親チョルワン(キム・ビョンオク)。そしてソクに思いを寄せられるヒロイン、エボン(チョン・ソミン)。パロディやモザイク使用も多々あり、あきれるほどのオバカぶりにビックリ。一方で、ソン・ジュンギ、キム・セジョン、キム・ジョングクなど毎回のように登場する豪華なゲストにも注目です。

『恋のスケッチ~応答せよ1988~』

(2015年、20話)

時は1988年、ソウルオリンピック開催年のソウルを舞台に、幼なじみの高校生5人とその家族が織り成す物語。日々の暮らしを描きながらそれぞれの家族の様子を浮き彫りにする一方で、友情と恋の間で揺れ動く切ない恋模様にキュンキュンさせてくれます。出演は今をときめく若手俳優パク・ポゴム、リュ・ジュンヨル、コ・ギョンピョ、ヘリの他、脇を固めるのは実力派俳優陣。会話のキャッチボールの面白さと家族のあたたかさが伝わってきます。

<ストーリー>
オリンピックを控え国中が活気に満ちているソウルに住む、成績の悪さはあまり気にならず元気いっぱいのドクソン(ヘリ)、成績優秀の姉のボラ(リュ・ヘヨン)。この2人は犬猿の仲。ドクソンは近所に住む天才囲碁棋士テク(パク・ボゴム)、サッカー少年ジョンファン(リュ・ジュンヨル)、生徒会長のソヌ(コ・ギョンピョ)たちと、誰かの家に集まってはテレビを見たり、ゲームで遊んだりしながら過ごしています。そんなある日、ドクソンは友人から「ソヌはいつもドクソンを見てるみたい」と言われソヌを意識し始めるのですが…。
「ちょっとおかずが余ったよ~」と声をかけあうお隣さんとの関係性、水たまりが残る道路に練炭の燃えカスを入れて平らにする様子など、日本の昭和の風景を思い出させるような場面にほっこり。「応答せよ1997」(2012年)、「応答せよ1994」(2013年)に続く「応答せよシリーズ」の3作目。笑って泣ける本作は私の「韓国ドラマベスト10」に入る名作だと思っています。

引用:tv asahi CS

『私の名前はキム・サムスン』

(2005年、16話)

ちょっと太めの30歳パティシエと、傲慢だけどカッコいい御曹司という意外なカップルが織り成す、韓国ラブコメの最高峰とも言われるドラマ。「愛の不時着」のヒョンビンが大ブレイクした作品で、ヒロインのキム・ソナが体重を8キロ増やして挑戦したことでも話題に。韓国では最終回の視聴率50.5%を記録しました。

<ストーリー>
クリスマスイブの日に恋人にふられた上、パティシエにとって一年で最も大事な日に仕事を休んだためクビになったキム・サムスン(キム・ソナ)。あとは結婚しかないと背水の陣で挑んだお見合いの最中に、同じく無理やりお見合いをさせられていたジノン(ヒョンビン)が邪魔に入り、大事な相手の信用をなくしてしまいます。そんな彼女のケーキを偶然口にしたレストランのオーナーであるジノンは、無理やりサムスンを自分の店で働かせることにしたのですが、そこにはとんでもない交換条件が…。
環境も年齢も性格も異なる2人が、少しずつ距離を縮めていく過程はドキドキ、ハラハラ。年下イケメン御曹司との恋、最後までどうなるのか分からない展開で楽しませてくれる、ラブコメのバイブル的存在です。

1954年福岡生まれ。2002年の初渡韓後、韓国のいろんなものにはまる。コロナ禍前は、2カ月に1回のペースで渡韓。これまで見た韓国ドラマは600本以上、映画は500本以上。

ライター:ノン鳥越

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