一生現役。引退しない生き方
を提案するメディア

まだまだブイブイいわせます!

一生引退しない、輝き続ける
ルージュ世代にインタビュー①

美のスタイルプロデューサーとして多方面で活躍する田中さんに、バブル時代のこと、美のヒミツなどをお聞きしました。

BEAUTY ART.LAB代表

田中昭子さん(62歳)

バブル期はどのような毎日でしたか?

あの頃、私は20代。仕事も遊びも全力で毎日がハッピー!今日はどこのディスコで夜遊びしよう?と、遊ぶために仕事を頑張って、物怖じせずに色んな人たちと楽しんでいましたね。当時からファッションが大好きでMOGA、BIGI、ISSEY MIYAKE 、KANSAI YAMAMOTOなど、DCブランドにお金を注ぎ込み、シースルーの網タイツ、タイトスカート、ネクタイに、アクセサリーはジャラジャラ系。香水はメンズ系のムスク、シトラス、資生堂のノンブルノワールも好きだったし、メイクはコーラルやベージュ系のリップにアイライナーをバッチリ引いて太眉。ディオールの365番も流行りましたね。
振り返るとバブル期を境に、メイクやファッションを通して女性の自己主張傾向が強くなったような気がします。

全国誌の取材を受けています

オシャレ好きが
今の仕事に繋がっているのですね。
現在、活動されて
いることについて教えてください。

「美のスタイルプロデューサー」「美容研究家」「探求家」として活動しています。ヘアメイクやファッションなど、「オシャレは自己表現」。自分磨きをして自立したいと思っている方の手助けができたらと思い、2021年「美身スタイル学」を新たに立ち上げました。
子育てがひと段落した、新しく仕事を始める…などをきっかけに、自分を変えたい時ってありませんか?パーソナルカラーや骨格診断を受けても、活かし方がわからない。洋服の着こなしやメイク方法を教えてもらったものの実践できない…といった方に、よりオシャレに対する理解を深めてもらうために、パーソナルで美のプロデュースを行っています。

福岡のテレビ番組取材時の様子です

ほかに化粧品会社の顧問や数々のブランディング、コンサルタント、美容教育者として1万人以上のセミナーや研修会、講演会、人材育成にも関わっています。またステージメイクアップアーティスト、メディア(TV・SNSなど)を通じて美の素晴らしさも発信中。最近では「ミラクルマンデー講座」と題して、美容・美姿勢について全6回の講座を行い、たくさんの方に喜んでいただきました。

肌もハリがあってお美しいですね。
美の秘訣を教えてください。

夜は23時~0時に寝て、朝は5時に起きています。

  • 毎朝クリームパックをします。ベストな肌の状態で人に会いたいので、私は夜ではなく朝派。
  • 食事は野菜と魚が中心だけど、お肉も大好き。腸内環境を整えるために玄米食にしています。実は納豆やお漬物など発酵食品が苦手なので、栄養補給のために酵素サプリと栄養価の高いケールをとっています。それとよく水を飲むようにしています。
  • 運動は朝にラジオ体操第一、第二と、発声のためのストレッチ。朝の深呼吸も欠かせません。でもこれを毎日やる!と決めると、できなかった時に落ち込むので、気が向いた時に…くらいの気持ちでやっています。
  • 歩き方と姿勢は常に気をつけています。少しだけ足を外側に向けて歩くことを意識するだけで、美しく見えますよ。
  • 毎朝、玄関を掃除しています。気持ちもスッキリします。
  • 美に直結するわけではないけれど、「ありがとう」を言葉にするようにしています。1日100回を目標にしたものの、全然できなくて30回にしたんですけど、それでもなかなか言えません。案外難しいんですよ。ありがとうの言葉は、言われる側も言う方も気持ちがいい。ぜひみなさんもやってみてください。

こだわりや好きなものはありますか?

こだわりは「香り」。香水が好きで、特に老舗のキャロン、ドルチェ&ガッバーナ、シャネル、ディオールなど、とにかくパチュリの香りが好きです。香りは目に見えないものの、存在感を表現してくれる素敵なコスメだと思います。
好きなものは美しいもの。インテリアも好きで、この前ランプシェードに自分でペイントしたら、いい雰囲気に明かりが灯ってお気に入りです。

マスク生活の今、ルージュ世代
へメイクのアドバイスをお願いします。

ポイントは3つ。これだけで、マスク越しでも印象が随分変わりますよ。

  1. 「頬のCゾーンにツヤを出す」

    眉の上やおでこにもツヤが出るパウダーなどをのせると肌がキレイに見えます。おでこは脇を避けて中心に。小顔効果もありますよ。

  2. 「耳たぶにチークをのせる」

    耳たぶにピンクのチークをポンポンとのせるだけで、顔全体の血色がよく見えます。

  3. 「目の周りにブルーを使う」

    アイラインやアイシャドウにブルーを入れると、白目の部分がより白く見え、目が大きく見えます。ブルーのマスカラもオススメです。

人生100年時代。
これからどう過ごしたいですか?

自分も含めて、“美しく生きる環境”を作りたいです。老人ホームや福祉施設などで、美容の手助けをするのもこれからやりたいことのひとつ。
仕事以外だと、乗馬、陶芸、書道をやってみたいです。旅が好きなので、日本各地の美味しいものを食べたり、神社やお寺巡りで歴史に触れたりするのも素敵。海外ならスペイン!以前旅行してすごく気に入りました。夫や家族とまた行きたいですね。
普段の生活で目標にしているのは「丁寧に生きること」。シンプルな部屋にグリーンや同系色のお花を飾って、好きな香り(沈香)に包まれて心地よい空間で過ごしたいです。

ルージュ世代にメッセージを

私もそうですが、「“今”を大切にしましょう」。先々のことを考えても仕方がない。だって思うようにいかないことも多いですし。それよりも今を大切にして感謝の気持ちを忘れずにいたら、きっと先に繋がるはず。明るく元気に前向きに、笑顔で毎日過ごして歳を重ねましょう!

BEAUTY ART.LAB
代表 田中昭子さん 
1959年長崎市生まれ。化粧品会社教育部を経て、パルファン、クリスチャン・ディオール、ゲラン(LVMHグループ)など外資化粧品メーカー勤務。トレーナー、ショップマネジメントやメイクアップアーティストとして活躍。その後、独立、フリーとなる。
東京ガールズコレクションを含めファッションショーや雑誌・広告・TVCMを手掛け、現在は、「ビューティ」に関わる様々な講演やセミナー、研修会、TV出演などで活躍中。

取材・文/リーナ

この「読みもの」をシェアする