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ルージュ世代にオススメの韓国ドラマ

韓国ドラマを600本以上見てきた私がルージュ世代におすすめする作品4選

現在、私はNetflix、KBSワールド、KNTVなどのほか、人脈を駆使して、衛星劇場やM-netで、時間があれば様々な韓国ドラマを楽しんでいます。ルージュ世代の私ですが、学園ドラマや恋愛ドラマもたくさん見ます。
そんな数ある韓国ドラマの中には、ルージュ世代だからこそ心に沁みる、歳をとるのも悪くないな、と感じさせるドラマもたくさんあります。いろんなジャンルのドラマを見た私がルージュ世代におすすめしたい、厳選した4本をご紹介します。

引用:ポニーキャニオン韓流・華流ドラマ

まぶしくて~私たちの輝く時間~

幼い頃に時間を取り戻す不思議な時計を拾ったヘジャ(ハン・ジミン)。テストの点数が悪い時や朝寝坊したときに何度も時間を戻していたが、25歳の時に父の交通事故を防ぐためにその時計を使ったことで一夜にして70歳(キム・ヘジャ)の姿に。心に傷を負って生きる青年ジュナ(ナム・ジュヒョク)は、心の支えだった25歳のヘジャまで→がいなくなり無気力な生活を送るのだった。
一見、タイムスリップか、ファンタジー物のようですが、後半にかけてサスペンス要素が強まりながら、最終回に様々な伏線が1つに繋がったとき大きな感動が押し寄せます。
国民の母として知られるキム・ヘジャの演技は秀逸!「今日を生きてほしい。まばゆいほどに。あなたにはその資格がある」というヘジャのラストメッセージが心に沁みる、極上のヒューマンドラマ。“誰にでも振り返ればまぶしい時間があった。あなたが人生で一番幸せだった時はいつですか?”

ディア・マイ・フレンズ

キム・ヘジャをはじめ国民の母と呼ばれるベテラン女優が勢ぞろいし、ルージュ世代の愛と友情を描く“おばあちゃんたちの青春ドラマ”。
幼い頃からの親友同士であるナンヒ(コ・ドゥシム)、ヒジャ(キム・ヘジャ)、ジョンア(ナ・ムニ)は、ある日小学校の同窓会に出かける。運転手として駆り出されたナンヒの娘ワン(コン・ヒョンジョン)は年寄りたちにこき使われてうんざり。そんな中で、昔はナンヒと大親友だったがある時から犬猿の仲になったヨンウォン(パク・ウォンスク)も現れて険悪な雰囲気に…。
病の宣告、認知症への恐れ、老々介護、夫との関係など、様々な問題が登場しますが重すぎることなく、時に切なく、時にコミカルに描かれます。年齢を重ねたからこその深い洞察、伝わる言葉があると感じさせてくれる物語です。

ナビレラ~それでも蝶は舞う~

韓国のWEB漫画を実写ドラマ化した本作。70歳にして、幼い頃から憧れていたバレエに挑戦することを決めたシム・ドクチュル(パク・イナン)は、才能はありながら思うように生きられず、くすぶっている23歳のダンサー、イ・チェロク(ソン・ガン)と出会い、バレエの指導を受けることになるのだが…。
まじめな性格の元郵便配達員のドクチュルはなぜ今更、バレエを始めるのか。奥さんや子どもたちは年相応の趣味を勧める中で、どうしてもバレエにこだわる。そして、チェロクはなぜ、自分がこんなおじいさんを教えなくてはいけないのかと不満を持ちながらも教え続ける。年齢差のある二人が徐々に心の距離を縮めていき、互いの人生に影響を与えていく姿には自然と涙が。幻想的な映像美も相まって惹きこまれます。
身長186㎝の長身と甘いマスクで世の女性たちを虜にしているソン・ガン。バレエシーンを踊っているのはほとんど本人だとか。その美しいシーンも見逃せません。

海街チャチャチャ

気が強く、正直すぎる性格のためにソウルの病院を辞めさせられたユン・ヘジン(シン・ミナ)は思い出の残る街コンジンで歯科医を開業。そこで便利屋のホン・ドゥシク(キム・ソンホ)に出会う。全く性格が合わない二人は喧嘩ばかりしているのだが…。
ひとことで言えば、都会を離れ、海辺の小さな町で開業した歯科医と、“何でも屋”の青年とのラブストーリー。大きな事件が起こるわけではなく、町に住む人々との交流は見ていても面倒くさそうなのだが、見終わるとなんとも温かく、心地よさが残ります。物語の中で重要な役割を果たすのがキム・ガニム(キム・ヨンオク)を中心とした仲良しおばあちゃん三人組。いろんな世代の人が暮らし、ぶつかったり、助け合ったりしながら過ごすことの大切さ、面白さ、歳をとったらとったで大事な役割がある、歳をとるのも悪くないなと思わせてくれます。
そして韓国に行けない今、韓国の風景を存分に感じさせてくれるのも魅力!撮影地は韓国最東端に位置し、初日の出スポットとしても有名なポハン市。歯科医院やカフェ、灯台のある海辺など、どこも撮影地巡りをする人で賑わっているそうです。

1954年福岡生まれ。小6より結婚するまで東京で過ごし、大学卒業後出版社に就職するも、転勤族の夫と共に、宮城、山形、鹿児島、岡山など、全国を転々。福岡に戻り、フリーライターになって26年。現在は週1で1人暮らしの92歳の母宅と、双子を含む3人の子育てをする娘宅を訪問するのがルーティン。
2002年の初渡韓後、韓国のいろんなものにはまる。コロナ禍前は、2カ月に1回のペースで渡韓。これまで見た韓国ドラマは600本以上、映画は500本以上。

2022年2月1日

ライター:ノン鳥越

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