一生現役。引退しない生き方
を提案するメディア

新しい趣味・仲間作りとしておすすめ。韓国発「オルレ」を紹介します!

みなさん、「オルレ」ってご存知ですか?「オルレ」とは、ウォーキングやトレッキング、登山などとは一味違う“歩き体験”のことです。

もともとは韓国の済州島から始まったもので、「オルレ」という言葉には「通りから家に通じる狭い路地」という意味があります。この「オルレ」が、韓国から最も近い九州エリアで「九州オルレ」と呼ばれ、徐々に人気が出てきています。特にルージュ世代には、新しい余暇活動の一つとしておすすめです!

「オルレ」にはいくつかルールがあります。
●基本的にスタート地点とゴール地点には、駅やバス停など公共の交通機関があること
●赤か青の「カンセ」と呼ばれる馬の形をした目印を設置した場所からからスタート
●道中には、赤と青のリボンがぶら下がっているのでそれを目印に進む
●分岐点には矢印があるので、その方向に向かう
などです。

海岸線や山道などはもちろん、観光地ではない民家の路地などを歩きながら地元の人たちにあいさつしたり、ちょっと話したりしながら自分のペースで歩きます。観光地を通ることもありますが、多くが豊かな自然の中や「えっ、こんなところを?」と思うような民家の軒先だったり、細い道だったりと、冒険心を刺激されるのも面白いところです。

2022年2月現在、九州7県内に20コースがあります。観光案内所などで配布される「九州オルレ」のパンフレットには、コースごとに全体の距離、所要時間、難易度などが紹介されているので、自分に合ったコース、行きたいエリアを選んで歩けるようになっています。

私はこれまでに10コース(延べ20回)を歩きました。福岡から近い、オルレイベントが多いという理由もありますが、私が最もリピートしているのが2012年2月にスタートした、九州オルレ第1号となる「武雄コース」。

武雄温泉駅からスタートし、貴明寺~佐賀県立宇宙科学館~山岳遊歩道~武雄の大楠などを経由し、武雄温泉楼門に到着、3時間半~4時間半くらいのコースです。帰りに名湯・武雄温泉でゆっくりできるのも、このコースの魅力の一つです。

2020年11月に歩いた熊本のコースでは、途中で地元の農家の方から「うちに美味しいみかんがなってるから、持っていかんね」と山ほどみかんをいただきました。「オルレ」は、時間に追われることもなく、最小限のルール以外に絶対にこうしなければいけない、という決まりもないので、出会った人から地域のお話をきかせていただき、ゆっくりすることもしばしば。時にはルートをはずれて食事をしたり、お茶を飲んだりすることもあります。そんな自由さが、ずっと続けていける秘訣でもありますね。

初心者には、コースごとに年に数回行われるオルレイベント(季節を楽しむものやスイーツオルレなど)に参加されることをお勧めします。コースの途中にお楽しみ(地元の方からのおもてなし)が用意されているので、 少しきつくても頑張れますし、楽しくて、距離が短く感じられますよ。また、通常のコースだと、出発地と到着地が離れていて不便なことがありますが、 イベントだとスタート地点と終点との間の送迎手段があることが多いので助かります。

「済州オルレ」の姉妹道として始まった「九州オルレ」に続き、「モンゴルオルレ」、2018年には東北に「宮城オルレ」が誕生しました。これから少しずつですが、日本国内はもちろん、世界に広がっていくのかもしれません

この「読みもの」をシェアする